近年、医療や診断の場面では、「発達障害」という言葉から「神経発達症」という表現へ呼称が変わっています一方で、法律や制度の中には、現在も「発達障害者支援法」などのように「発達障害」という言葉が残っていますそのため、社会の中では今も「発達障害」という表現が広く使われていますけれど、言葉が変わったからといって、当事者やそのご家族がいま直面している困りごとや、これまで乗り越えてきた想いが消えるわけではありません名称が変わることだけで、生活のしづらさや、誤解される苦しさや、社会の中で感じてきた孤立がすぐになくなるわけでもありません大切なのは、呼び方を変えることそのものではなく、その言葉をきっかけに、社会の見方が変わっていくことだと考えています「障害」は、その人の中だけにあるものではありません感じ方、考え方、情報の受け取り方、表現の仕方に特性があったとしても、それを受け止める環境や社会の理解があれば、困りごとは小さくできることがあります反対に、社会の側が理解しようとせず、同じ基準や同じ正解だけを求め続ければ、その人の特性は「障害」として大きく立ちはだかってしまいますだからこそ、スケッチグラムは、当事者や家族だけに変化を求めるのではなく、受け入れる社会の側が変わることこそ、本当の意味での「障害」をなくす一歩だと考えています「障害があるのにすごい」のではありません診断名やラベルの前に、その人だけの線があり、色があり、世界があります私たちは、その表現を特別扱いするのではなく、ひとつの価値として社会につなげていきたいのです言葉を変えることは、ゴールではありませんでも、人を見るまなざしを変えるきっかけにはなりますスケッチグラムは、作品を通して、特性を排除する社会ではなく、特性が価値として活かされる社会をつくっていきたいと考えています