本社ロビーに広がる色彩の対話大手アパレル企業の本社1階ロビーに、障害のある作家たちによるアート作品が展示されている。鮮やかな色彩と自由な表現が印象的なこの展示は、若手社員の提案から始まったものだ。近年、若い世代の間で社会貢献への関心が高まっており、「企業の顔ともいえるロビーから、共生のメッセージを届けたい」という声が社内を動かした。SDGsへの取り組みを続けてきた同社にとっても、こうした社員の自発的なアクションは大きな推進力となっている。展示は社内外に静かな感動を広げ、年齢や立場を越えた共感と対話が生まれている。アートが企業文化を変える一歩となりつつある。