スケッチグラムの考える「障害」とは、医学的な診断基準や障害者手帳の有無だけで定義されるものではありません。一般的に障害は、DSM-5などの診断基準や医師の判断、制度上の認定によって区分されます。しかし私たちは、それだけでは捉えきれない「生きづらさ」や「困難」にも目を向けています。人にはそれぞれ特性があります。ある環境ではそれが強みとして発揮される一方で、別の環境では困難として現れることがありますこのような「特性と環境のミスマッチ」によって生まれる生きづらさも、私たちは広い意味での「障害」と捉えています。つまり、「障害がある人」と「障害がない人」を明確に分けるのではなく、すべての人が連続したグラデーションの中に存在しているという考え方です。また、障害は固定されたものではありません。社会の理解や支援、環境の調整によって、その度合いや感じ方は変化していきます。だからこそスケッチグラムは、個人だけに原因を求めるのではなく、社会や仕組みの側にも目を向けます。スケッチグラムは、「障害のある人」を特定の誰かに限定しません。診断のある人も、ない人も、現在困難を抱えている人も、これから困難に直面するかもしれない人も含めて、すべての人を対象としています。私たちは、すべての人の中にある「生きづらさ」に目を向け、それを価値へと変えていく取り組みを行っています。