Mari Reigh Case(マリ・レイ・ケイス)は、自閉症とADHDの特性を持つシュールリアリズムの画家・彫刻家。幼い頃から、絵画・彫刻・刺繍を手掛ける母親のもとで創作に親しんで育つ。音への強い過敏さから学校で絵を描くことが難しく、美術大学への進学は叶わなかったが、表現への情熱を持ち続けた。東京でイラストレーターとして活動後、2001年よりロンドンへ移住。長年、生きづらさを抱えながら過ごす中、コロナ禍で自閉症とADHDの診断を受ける。その経験を転機に、約20年ぶりに本格的な創作活動を再開。技法は、キャンバスに描くアクリル絵の具やグアッシュによる絵画を中心に、粘土、紙や布を用いたコラージュ、彫刻、半立体作品など多岐にわたる。作品は、植物や魚、爬虫類などの自然をモチーフに、緻密な描写と装飾的な構成で描かれ、現実の風景に幻想的な要素を織り交ぜながら、生命の息吹や静かな物語を感じさせる独自の世界観を生み出している。繊細な線と豊かな色彩が調和する作品は、見る人を現実と無意識の境界へと誘う。自身の感性と向き合いながら生み出される作品は、生きづらさを抱えた経験を創造の力へと昇華し、一枚一枚に唯一無二の世界を描き続けている。現実と無意識が交差するその世界には、自身が見つめ続けてきた内面や、生きることへの静かなまなざしが息づいており、国や文化を超えて多くの人の心を惹きつけている。『EGGMAN (たまご頭)」20x20cm キャンバス、アクリル絵の具、コラージュ『KISS』 (15x15cm キャンバス、アクリル絵の具)