高校を卒業したあと、地域活動支援センターで働きながら出会った“先生の一言”。その言葉が、亮輔さんの中の静かな情熱に火を灯した。「描くって、こんなに楽しいんだ」その気づきが、彼のアートのはじまりだった。几帳面で、手先が器用。その性格がそのまま作品にあらわれ、線のひとつ、形のひとつに至るまで丁寧に積み重ねられていく。緻密さの中に漂う、どこかほのぼのとした優しさ。それは、亮輔さんが日々の中で大切にしている“まなざし”そのものだ。最近では水彩絵の具を取り入れ、世界はさらに広がり始めている。にじみ、重なり、予想できない色の変化。そのすべてが、彼の作品にあたらしい息吹を与えている。黙々と、コツコツと、努力を積み重ねる。派手に語ることはないけれど、その姿勢こそが、彼のアートの芯の強さだ。亮輔さんがこれから生み出す作品には、きっと今よりもっと深い優しさと確かな表現が宿っていく。その成長を見守るのが楽しみになる——そんな未来を感じさせるアーティストである。その他の作品は限定公開していますのでお問い合わせください