手で絵具に触れ、感情のままに描くアールブリュット作家。高校卒業後、料理人を夢見て進むも、統合失調症を発症し長い眠りの時を過ごす。母の一言で再び社会に戻り、働くこと・愛することを取り戻す。現在は精神・知的・身体障害の方々が暮らすグループホームで支援の仕事に従事。「障害がある私が、障害のある方を支える」その姿は、生きることの尊さを伝える。手のひらで感じた色と心の記憶が、やさしい光となってキャンバスに広がる。