絵を描き始めたのは、小学4年生の頃。漫画の模写や写し絵に夢中になり、紙の上に世界を生み出す喜びを知った。中学生になると、心は鳥や絶滅した動物など“いまここにいないもの”へ向かい、その姿を描くたびに、担任の先生が静かに褒めてくれた。その一言が胸に灯った小さな光は、今も消えることなくJiruの創作を支え続けている。高校では人物やオリジナルキャラクター、専門学校では漫画や映画のキャラクターへと関心は広がり、“描きたい世界”は年齢を重ねるほど深みを増していった。やがてその表現は多くの目に触れ、可能性アートプロジェクト(2020・2021・2022)採用、グッズ化・仮囲いデザイン、アッヴィ アートプロジェクト「PERSPECTIVES」第4回・第5回 入選へとつながっていく。作品が誰かの手に渡り、街に並び、評価される。その瞬間ごとに、彼女の世界は少しずつ広がっていった。Jiruの作品の中心にあるのは、抽象デザインの自由さだ。画材に境界を設けず、時に苦手だった素材さえ克服し、「描き続けるうちに好きになった」と笑うほど、表現の幅は自然に、力強く広がっている。カラフルでしなやかな色づかいは、見た瞬間に心が動くような生き生きとした輝きを放ち、そこにはいつもひとつの願いが込められている。「見てくれた人に、少しでも元気を届けられますように。」その純粋な想いこそが、Jiruの絵の中心にある静かな炎だ。