2008年 岡山県津山市生まれ2013年 自閉症スペクトラム障がい診断を受ける2016年 第11回 神南備の会展より毎年出展2018年 第8回 岡山県児童生徒絵画展 準特選2019年 第9回 岡山県児童生徒絵画展 準特選 第12回食育月間こどもコンクール 入選 ほたるアートスタジオ所属2020年 さぼてん村 ㈱ 岐孝園 専属アーティスト5歳のときに自閉症と診断された。けれどその日から世界が閉じたのではなく、むしろ——「描く」という行為が、彼にとっての“もうひとつの言語”として強く芽吹いた。幼い頃から紙と色は日常の中心にあり、10歳のとき、岐阜県の障害者支援施設の職員に見いだされたその才能は、小さな光から確かな道へと姿を変えていく。ここから「S・BAN☆」としての歩みが静かに、しかし力強く始まった。色鉛筆、油性マジック——限られた画材の中でも、S・BAN☆の手から生まれる線と色にはまるで生命が宿っているかのような繊細さがある。その感性は年を重ねるごとに磨かれ、東京をはじめ各地での個展、そしてパラリンアート Innovation AWARD 2022 最優秀賞の受賞へとつながった。彼の絵は、ひとりの才能を証明するだけでなく、見る人の心にまっすぐ届き、静かに余韻を残していく。S・BAN☆が作品に込める想いは、驚くほどシンプルで、そして深い。「すべての人が幸せでありますように。」その祈りは、派手に主張することはない。けれど一枚一枚の作品に、小さな光となって必ず宿っている。色の重なりの中に、線の揺らぎの中に、見る人へ向けたやさしい願いが流れている。S・BAN☆の絵は、“伝えるための絵”ではない。“誰かの心が少しでも軽くなるための絵”だ。そしてこれからも、S・BAN☆の色彩は静かに、けれど確かに、世界を照らし続けていく。