幼いころ、時間を忘れて絵を描き続ける子どもだったsio。大人になるにつれ「普通」に憧れ、周囲の目を気にして筆を置いた。違和感を抱えながら、クラゲのようにふわふわと流される日々。30代半ばで自閉症スペクトラム障害と判明。「無理をしない」と決めたとき、もう一度、子どもの頃に好きだった絵に戻った。sioの代表作「トイトイ」シリーズは、思い浮かんだ模様を下描きなしで自由に描くアクリル画。「問い」と「TOY」。遊ぶように描きながら、生きづらさの中で抱えてきた問いを、色とリズムに変えていく。デジタルからアナログまで幅広く挑戦し、企業コンペや国際展で多数受賞。その表現は、衝動と構造のあいだを自在に行き来する。描くことは、証明ではない。自分で在るための選択。sioは、問いを遊びに変えるアーティストである。